BLOG~“働く自宅”を建てるコツ

日本の和風住宅が減ってしまう理由。

「こんにちわ」ホームプランの杉本です。
昔の日本の家は、高級和風旅館のように
植栽の庭に面する掃き出し窓を大きく設け
家と外の庭とが一体になった造りが特徴でした。
優れた大工さんが建てるその伝統的な
和風住宅を、建てるケースが無くなってきた。

その原因は、土地価格が上がったことや
若い世代が住宅を建てるケースが増え
そのニーズに合った低価格帯の
建売住宅が増えた事となどで、
住宅敷地面積が狭くなってしまい
隣家と互いのプライバシーを守るために、
窓を小さくした洋風住宅が増えることになった。
また、日本の生活スタイルも変わって、和風住宅
よりも、性能が良く快適に暮らせる洋風の住宅が
選ばれるようになったと考えられます。


しかし、それだけのことでなくて
住宅業界全体の質までを
下げてしまう大きな原因が有ります。

大衆ニーズに応え信頼を集めたメーカーの住宅が
増えたことが大きいと考えられます。
それは、世界中で日本だけの住宅の大量生産、
大量供給、大量消費する住宅メーカーが行う
家づくりの方法です。
社員数が多く仕事をマニュアル化して担当別に分け
仕事を簡単にすることで作業効率を上げ
技術者も必要ない家づくりにして、
下手な大工で十分に出来る耐用年数が30年程度の
規格住宅とメーカーの住宅価格を確立させて
新築の建て替えサイクルを短くした。
その住宅が消費者から最も信用されて
日本の常識になってしまった

その住宅メーカーに対抗して、後を追うように
地方の建設業者や工務店までもが
低コストで短命な住宅を
メーカーと同じような家づくりをして提供する。
住宅メーカーから地方の工務店までが、
利益を上げるために、大工やペンキや建具の職人や
技術者までも殆ど必要としない
低品質で味気ない住宅が、全般的に増えてしまった。

下手な大工さんでも出来るそれらの住宅は、
大工職人の料金を下げ、その分を会社の利益とする。
これらの会社は、見せるための特別に費用を
掛けた展示用モデルハウスを建て
ホームセンターにお客を集め営業活動をする。
消費者の殆どが、それらの住宅を見て
自分に合った住宅を選び注文する現状がある

一方で、つらい立場に置かれた職人たちは、
自分の息子に後を絶対に継がせることはない。

この一連の流れが、職人不足を招いてしまい
日本の住宅の多くが耐用年数30年の横並びに
なったしまった原因と考えられる。
特に致命的なことに、いい加減な程度の悪い
職人や技術者と企業が多くなってしまった。
この悪循環のスパイラルは、もう止まりそうもない。

それでもそれらと同じコストで、今でも業者によっては
もっと長く暮らせる良い住宅を提供しています。
それには、発想を変えて今の日本の家づくりとは
違った方法を取らなければ不可能です。
しかし、このままの状況が進んでしまえば
消費者が質の良い住宅を欲しいと思っても、
大工などの職人が居なくなってしまえば、
もう、建てることが出来なくなってしまいます。

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